家庭菜園

【プランター栽培】四季なりいちごの育て方|おすすめの品種や苗選びも解説

【プランター栽培】四季なりいちごの育て方|おすすめの品種や苗選びも解説

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「四季なりいちごの育て方を知りたい」「家庭菜園で甘いイチゴを収穫したい」というご要望におこたえします。

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四季なりいちごとは?

四季なりいちごとは?

「四季なりいちご」は、バラ科の多年草(季節が変わっても枯れることなく、毎年花を咲かせる植物)です。

普通のいちごとの違い

スーパーや市場などで流通しているいちごは「一季なり(年に一度の収穫)」です。

一方で「四季なりいちご」は、春から秋にかけて長期間収穫できます。

  • 一季なり:年に一度だけの収穫
  • 四季なり:真冬・真夏を除き、長期間収穫できる
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いちごのスイーツが増える冬こそ「いちごの旬」というイメージがありますが、家庭菜園で育てるいちごは 5月がいちごの収穫シーズンになります。

プランター栽培のおおまかなスケジュール

プランター栽培のおおまかなスケジュール

四季なりいちごのおおまかなスケジュールは、次のとおりです。

植えつけ収穫
春植え3月〜4月6月〜10月
秋植え10月〜11月翌年の5月〜10月
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いちごは、真夏と真冬以外ならいつでも栽培可能です。

また、冬期は生育が一旦止まりますが、枯れているわけではないため適度な水やりを続けましょう。

四季なりいちごの栽培環境

四季なりいちごの栽培環境

四季なりいちごは、15〜30度の幅広い気温で育てることができます。

  • 日当たり・風通しの良い場所
  • pH5.5〜6.5ほど
  • 排水性の良い土

一方で、多肥(肥料が多すぎること)や多湿な環境には弱く、病気や生育不良の原因となります。

また、四季なりいちごは日あたりを好むため、一日4~5時間以上は日のあたる場所に置いてあげましょう。

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なお、いちごは「連作障害(毎年同じ土で栽培することにより、栄養不足を起こし、育ちが悪くなること)」を起こしやすいため、注意が必要です。

【プランター栽培】四季なりいちごのおすすめ品種と苗の選び方

【プランター栽培】四季なりいちごのおすすめ品種と苗の選び方

四季なりいちごのおすすめの品種と、苗の選び方をご紹介します。

おすすめの品種

一般的に、四季なりいちごは一季なりいちごよりも甘み・大きさなどの品質、収量が劣るといわれています。

しかし、近年ではそういった欠点を改良した優良品種も増えてきました。

なかでも家庭菜園におすすめの品種は、次のとおりです。

  • あまごごち
  • とちひとみ
  • すずなりいちご
  • 天使のイチゴ(白いちご)
  • エンジェルエイト(白いちご)

なお「天使のイチゴ」「エンジェルエイト」は家庭菜園でも楽しめる人気の白いちごです。

上記の品種は甘み・酸味のバランスが良いため、初心者にもおいしいイチゴを収穫するためのハードルが低くなります。

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甘いいちごを収穫するためには「品種選び」がとても重要です。

なお、上記の品種が販売されていない場合は、デルモンテやサントリーなどのいちごもおすすめです。

苗の選び方

苗の選び方

四季なりいちごの苗選びのポイントは、次のとおりです。

  • 葉が3~4枚以上ついている
  • 葉に斑点などの病気(変色)がない
  • 「クラウン」が太くてしっかりしている
  • 「ランナー(の切れ端)」がついている
  • 水切れしていない(ランナーが枯れていない)

「クラウン」とは、地際にある王冠のような形をした茎のことで、「ランナー」とは子株をつくるためのツルのことです(株から伸びていきます)。

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いちごは一つの株からどんどん増やせる植物なので、苗を購入するのは最初だけで、翌年以降は必要ありません。

四季なりいちごの育て方

四季なりいちごの育て方は、次のとおりです。

  1. 苗を植える
  2. 水やりをする
  3. 花芽・ランナーを摘み取る
  4. (人工授粉をする)
  5. 追肥をする
  6. 収穫する

準備するもの

準備するもの
  • いちごの苗
  • プランター(深さ15㎝ほどあればOK)
  • 鉢底石(赤玉土の大粒でも可)
  • 園芸土(肥料入りのもの)
  • 肥料(追肥の際に使用します)

① プランターに鉢底石と土を入れる

① プランターに鉢底石と土を入れる

まずは、プランターの底が隠れるくらいの鉢底石を入れましょう。

次に9分目くらいまで園芸用土を入れ、土を十分に湿らせてください。

② 苗を植える

② 苗を植える

プランターの準備ができたらイラストのようにイチゴの苗を植え付けます。

植えつけのポイントは、次の3つです。

  1. クラウンを埋めない
  2. ランナーの向きに注意する
  3. 株間は20〜30cmほどあけて植える

クラウンを埋めると苗が枯れることがあるため、必ず出して植え付けましょう。

また、いちごはランナーの反対側に実るため、収穫しやすい向きを考慮して植えるようにしましょう。

1つのプランターに複数苗を植える場合は、株と株の間を20〜30cmほどあけて植えましょう。

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苗をプランターの縁(フチ)にそって植えることで、いちごが空中にぶら下がって実り、ナメクジによる被害を受けにくくなります。

ランナーが分からない場合は…

ランナーが見当たらない苗を購入した場合は「クラウンの傾き」を見て、いちごがなる向きを判断しましょう。

いちごはクラウンが傾いている方向になるため、どの方向に傾いているかをチェックしてみましょう。

③ 水やり

植え付け直後は土全体に水が行き渡るように、たっぷりと水やりしましょう。

植え付け後(日々の水やり)も同様に「土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れるまでたっぷり与える」を繰り返しましょう。

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夏・冬は株元に稲ワラなどを敷いて、暑さ・寒さ対策をしましょう。

④ 花芽・ランナーを摘み取る

植え付けから収穫時期に入るまでの間は、花芽やランナー(ひげのような茎)は摘み取り、株の充実にエネルギーを集中させましょう。

春植え6月に入るまでは摘み取る
秋植え翌年の5月頃までは摘み取る

収穫時期に入る前に咲いた花は寒さに負けて実がならず、また、ランナーを放っておくとランナーに栄養が取られてしまい、株の生長が遅くなります。

また、栽培期間中は古くなった葉はどんどん枯れ、枯れた葉は病気伝染の原因になるため取り除くようにしましょう。

⑤ 人工授粉・摘果

春の終わり頃になると、花の開花が始まります。

屋外での栽培は、ミツバチや風などで自然受粉するため、人工授粉は不要です。

しかし、屋内や都心部などミツバチがいない環境では人工授粉(筆や綿棒、耳かきのフワフワの部分などを使って花の中央を優しく1〜2周さわる)が必要になります。

また、徐々に実が膨らみ始めた頃から四季なりいちごの「形」がある程度分かるようになるため、形の悪いものや肥大の状態が悪いものは小さいうちに摘果し、品質の良いいちごに栄養を集中させるようにしましょう。

⑥ 追肥

秋植えの場合は、新芽が伸び始める3月頃に追肥が必要です。

また、四季なりいちごは長期間収穫できる品種のため、定期的な追肥が必要になります。

収穫時期に入った後は、最初の収穫から約3週間に1度の頻度で株間に肥料を与えてあげましょう。

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なお、私が実際に使って良かったと感じたいちごの肥料は「甘いイチゴをつくる肥料」です。

四季なりいちごでも十分に甘いいちごが収穫でき、とても満足しています。

⑦ 収穫

四季なりいちごは3~5月にかけて花が咲いて4月頃から実りはじめますが、3月中旬までについた蕾・花・実はすべて摘み取りましょう(株を充実させることにエネルギーを使ってもらうため)。

ある程度暖かくなった3月中旬以降についた蕾・花・実を大切に育て、実が赤くなったものから収穫しましょう。

寒さ対策

温室栽培のイメージから「いちご=寒さに弱い」と思われがちですが、温室で育てるのは促成栽培(露地栽培よりも早く生長させて、出荷時期を早くする栽培方法)のためです。

基本的には寒さには強いイチゴですが、0度以下の気温が続く場合は株が凍る場合があるため「園芸用ワラ」などを敷き、寒さ対策を行いましょう。

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冬の寒さを経験しないイチゴは、かえって実がつきにくくなってしまいます。

病害虫対策

四季なりいちごの病害虫は、アブラムシとナメクジです。

水をやりすぎるとナメクジが発生するため、水やりは必ず地表面がしっかり乾ききったタイミングで行いましょう。

いちごは乾燥を嫌うため、土の表面が乾いていればたっぷり水をやってOKです。

アブラムシを見かけた際は、水で洗い流しましょう。

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鳥に狙われる可能性がある場合は、必要に応じてネットなどをかぶせ、鳥除けをしましょう。

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まとめ:四季なりいちごの育て方をもとに、甘いいちごを収穫しよう!

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今回は、四季なりいちごの育て方をご紹介しました。

四季なりいちごは、甘い品種を選び日々お世話をすることで、一季なりいちごにも負けないおいしいイチゴが実ります。

育て方のポイントをつかみ、家庭菜園を楽しみましょう。

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