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【塊根植物】亀甲竜の育て方(ディオスコレア)|バキバキに割るコツも解説

【塊根植物】亀甲竜の育て方(コーデックス)|バキバキに割るコツも解説

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亀甲竜の育て方をご紹介します。

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亀甲竜の基本情報

亀甲竜の基本情報

亀甲竜は、塊根部(かいこんぶ)がゴツゴツとユニークな割れ方をする冬型の塊根植物です。

「冬型の塊根植物」とは…

塊根植物は夏に新芽を出す「夏型」と、冬に新芽を出す「冬型」の2つのタイプがあり、亀甲竜は冬にツルを伸ばす「冬型の塊根植物」です。

別名「ディオスコレア・エレファンディペス」とも呼ばれ、ハート型の葉をつけます。

寿命は約70年と長く、塊根植物のなかでも生長速度は早めです。

ツルがどんどん伸びるため、鉢植えに支柱を立てて誘引しながら楽しむこともできます。

価格は、小サイズ(実生2年程度/塊茎の直径3cm前後)で2,500円ほど、中サイズ(塊茎の直径8〜9cm前後)で10,000円ほど、大サイズ(実生5年以上/塊茎の直径13〜14cm前後)になると65,000円ほどで販売されています。

また、大きくてコブの隆起具合が整った亀甲竜はさらに鑑賞価値が高くなるため、いかに美しいコブにできるかこだわってみるのも楽しみの一つです。

科・属ヤマノイモ科ディオスコレア属
栽培温度15〜20℃前後
置き場所日当たり+風通しが良い場所
水やり秋〜冬にかけて水やり
肥料10〜3月
冬越し直射日光を避け、室内で管理
水やりは控えめに
亀甲竜は、園芸店の公式インスタグラムなどで入荷をアナウンスすると、あっという間に完売してしまう人気の植物です。

一方で、自生地付近に住む先住民は亀甲竜をパンのように焼いて食しています。

なんだか不思議ですね。

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亀甲竜の育て方

亀甲竜の育て方

亀甲竜の育て方は、次のとおりです。

用土

亀甲竜の土は「多肉用培養土」や「サボテン用土」などでOKです。

これらの土は水はけが良く、保湿力・保肥力ともにバランスよくブレンドされています。

亀甲竜は、極端に水はけが良い土だと塊茎の生長が遅くなる傾向があります。
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日当たり

亀甲竜は、直射日光を避けた日当たり+風通しの良い場所を好みます。

ただし、塊根部に直射日光を長時間あてると風化して表面が痛むため、葉にはしっかり日を当て、塊根部は遮光気味にしましょう。

また、亀甲竜は寒さに弱いため、冬は室内で育てましょう。(耐寒温度:10℃)

3〜4月最低気温が10℃を上回るように
なったら日中は外に出し、夜間は
室内に取り込む
5〜6月落葉し始めたら昼夜問わず外に
出し、日中は半日陰へ
7〜9月基本は外で半日陰へ(塊根部の
ダメージを避けるため直射日光は
厳禁)
10〜11月最低気温が10℃以下になるまでは
外へ
12〜2月最低気温が10℃を切ったら室内の
日当たりのよい場所へ
室内で管理する場合はサーキュレーターなどで空気を循環させましょう。(エアコンの風の直当ては厳禁)

曇天の日は、植物育成ライトの併用も効果的です。

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水やり

亀甲竜は、6〜8月上旬に葉が黄色になり、枯れて「休眠期」に入ります。

茎が完全に枯れるまでは軽く水を与えてもOKですが、葉を落として茎が枯れた亀甲竜は水を吸わないため、断水しましょう(水やりをやめる)。

一方で、8月後半になるとツルを伸ばし始めるため、新芽が出たら少量〜徐々に水量を増やし、土の中が乾いたら鉢底からあふれるまでたっぷりと水やりしましょう。

5月葉が落ち始める5月頃から水やりを
控える(2週間に1回、または土の
中が完全に乾いてから3〜4日後に
水やり)
6〜8月上旬休眠期で水を吸わないため、断水
8月下旬ツルが伸び始めたら、まずは少量
(土の表面が湿る程度)の水を
与える。その後芽の状況を見つつ、
土の表面が乾いている時に徐々に
水を増やす
9〜10月土の中が完全に乾いているときに
(土に竹串(新品)を挿して確認)
鉢底からあふれるまで水やり
11〜4月土の表面が乾いたら、鉢底から水が
あふれるまで水やり
夏場は鉢の中の蒸れを防ぐため夕刻以降に水やりを、冬場は根を冷やしすぎないよう午前中に水やりするのがおすすめです。

なお、休眠期を終えると元気な姿に戻りますが、どうしても心配な方は土の乾き具合を見てさっと表面を濡らす程度の水やりならOKです。

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肥料

緩効性肥料と即効性のある液肥を使い分けることで、株が生き生きと育ち、塊根部の肥大化も促せます。

緩効性肥料

植え替えの際(適期:6〜8月上旬)に「マグァンプK(中粒タイプ)」を鉢の大きさにあわせて混ぜ込む、もしくは鉢のフチに均等に3箇所指で穴を開けてそれぞれ2粒ほど入れる

液肥

10月下旬〜3月下旬まで「ハイポネックス」を規定に沿って水で希釈したものを、2週間に1回与える

植え替え

亀甲竜の植え替えの適期は、6〜8月上旬(休眠期)です。

亀甲竜が生長して鉢が小さくなった場合は、株の負担を軽減できる休眠期(6〜8月上旬)を狙って植え替えましょう。

なお、植え替えの手順は次のとおりです。

  1. 古い鉢から亀甲竜を取り出す
  2. 株の根を丁寧にほぐし、腐った根はカットする
  3. 新しい鉢に鉢底石と土を入れる
  4. 鉢の中心に株を置き、隙間に土を入れる
なお、6〜8月上旬は休眠期のため、植え替え後も水やりは必要ありません。

発芽したタイミングで水やりを再開しましょう。

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病気

基本的に亀甲竜は丈夫な塊根植物ですが、根腐れや軟腐病になるケースもあります。

どちらも風通しが悪くて過湿な環境に発症しやすいため、風通しのよい場所にで管理することが大切です。

また、万が一発症した場合は腐った根を除去して植え替え、栽培環境を見直しましょう。

害虫

亀甲竜は「ハダニ」がつくことがあります。

葉の表面に少し掠れたような傷ができた場合はハダニがいる可能性が高いため、ダニ殺虫剤などを使って駆除しましょう。

増やし方

亀甲竜の増やし方は、種を植えて発芽させる「実生」になります。

とはいえ、雌雄異株(オス株とメス株が分かれている)の亀甲竜の交配は実生5〜10年のオス株とメス株を揃える必要があり、とても長い時間が必要です。

そのため、園芸店やネットショップなどで種子を購入して育てる方法が一般的です。(発芽率も高めです。)

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亀甲竜の育て方に関するQ&A

亀甲竜の育て方に関する「よくある質問」をご紹介します。

質問①「伸びたツルは、どうすると良いですか?」

答え 伸びたツルは市販のオシャレな支柱を挿したり、針金を使って丸やハート型など好みの形の支柱を作り、誘引しましょう。

亀甲竜の葉をいかにオシャレに仕立てるのかも、楽しみの一つです。

インスタグラムなどで「#亀甲竜」と検索すると、さまざまな株に出会えますよ。

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質問②「枯れた葉はすぐに取り除いても良いですか?」

答え 枯れた葉はすぐには取り除かず、枯れてしばらく置いてから取り除きましょう。

亀甲竜は、休眠期に入る時期に葉やツルのエネルギーを塊根部へと運び、蓄えます。

とはいえ、枯れ葉のつけっぱなしはカビや蒸れの原因になるため、しばらく置いたあとは根本からしっかり取り除きましょう。

質問③「塊根部分をバキバキに割るコツは?」

答え 亀甲竜の塊根部分をバキバキに割るには、塊根を地表に出して光や風に当てることが大切です。

ただし、掘り上げてすぐの塊根部分は日光に対する耐性が弱いため、極力遮光気味に管理し、徐々に環境に慣らしてあげましょう。

なお「日に当てる方が細かく割れやすい」という声も多いです。
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質問④「亀甲竜が休眠から目覚めない場合は、どうすれば良いですか?」

答え 亀甲竜は暑くなると休眠し、涼しくなると目覚めます。

しかし、気温が下がったからといってすぐに目覚めるのでなく、なかなか目覚めない個体もいます。

まずは目覚めるまでじっくりと待ち、しばらくしても目覚めない場合は日光が当たらない冷暗所などで保管してツルが成長するのを待ちましょう。

なお、塊根の表面がボロボロと剥がれ落ちてしまう場合は、残念ですが枯れている可能性が高いです。

質問⑤ 「ツルだけが伸びて葉が展開しません。調子が悪いのでしょうか?」

質問⑤ 「つるだけが伸びて葉が展開しません。調子が悪いのでしょうか?」

答え ツルだけが伸びている状態でも、調子が悪いわけではないため大丈夫です。

(ツルが数メートル伸びた状態になったとしても)10月末頃までには葉が少しずつ展開するため、心配せずに見守りましょう。

質問⑥ 「亀甲竜の価格は、なぜ高いのですか?」

答え 亀甲竜は生長スピードがやや遅く、数年〜数十年かけて大きく生長していく植物です。

亀の甲羅のようにバキバキに割れ、存在感のある姿へと育つまでは時間と環境、個体差など、さまざまな要因が必要になります。

そのすべてを兼ね備えた個体こそ「唯一無二の株」として需要が高くなり、高値で販売されているようです。

質問⑦「亀甲竜が休眠しません。大丈夫でしょうか?」

答え 問題ありません。同じ環境下で育てても、休眠をする個体と休眠しない個体がでてきます。

休眠しない原因はハッキリしていませんが(微妙な環境の差によるものか、もしくは個体差によるものか)、そのまま水やりを続けても大丈夫です。

まとめ:亀甲竜の育て方をもとに、バキバキに割れる過程を楽しもう

今回は、亀甲竜の育て方をご紹介しました。

亀甲竜の育て方はそれほどむずかしくはなく、初心者にも育てやすい植物です。

本記事の育て方を確認しながら、亀甲竜がバキバキに割れていく過程を楽しみましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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