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パキポディウム・グラキリスは、ぼってりとした愛らしい姿から園芸愛好家の間でもとても人気のある植物です。
個体差が大きく、コレクター心をくすぐられるグラキリスの育て方を知り、健康的で美しい株へと育ててみましょう。
少し徒長している株でも正く育てることでぼってりとした魅力的なボディを目指せますので、ぜひ最後までご覧ください。
パキポディウム・グラキリスとは?
パキポディウム・グラキリスは、アフリカやマダガスカルなどの熱帯地域を原産とする植物です。
ぼってりとした丸みのあるボディや美しい花を咲かせることから「パキポディウムの王様」といわれ、植物愛好家の間でも高い人気を誇ります。
科名 | キョウチクトウ科 |
属名 | パキポディウム属 |
学名 | Pachypodium rosulatum var. gracilius |
和名 | 象牙宮 |
原産地 | マダガスカル・アフリカ |
生育期 | 夏 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色 |
人気がある株の特徴
パキポディウム・グラキリスは、ユニークな見た目から園芸愛好家の間でも非常に人気で、さまざまな個体をコレクションしている人もいます。
なかでもぼってりとした球体に近いフォルムの株は高値で取引されており、細身の個体よりも太っている株が人気があります。
また「多頭」といわれる株や「綴化(植物の茎頂にある生長点に突然変異が起こり、垂直に伸びたり帯状に成長する現象のこと)」した株はさらに高値で販売されています。
グラキリスの入手方法
パキポディウム・グラキリスは、園芸店や専門の植物販売店で購入できます。
近年ではネットショッピングやフリマアプリでも販売されており、たくさんの株の中から好みの株を購入する人も増えています。
また、植物の交換会やオークションサイトなどで個人間取引も行われており、珍しい品種や個体を入手するチャンスにもなっています。
しかし「現地株(原産地から輸入した株)」を購入する際には、しっかりと発根しているかを確認することが大切です。(現地株は根を切り落として輸入されるため)
一方で「実生株(種から育てられた株)」は最初から日本の気候に順応した、とても育てやすいグラキリスです。
また、小さな個体も多く販売されているため、どのように成長するかの過程を楽しめるのも魅力の一つです。
グラキリスの育て方
パキポディウム・グラキリスの育て方をご紹介します。
用土
パキポディウム・グラキリスは、排水性と保水性のバランスが取れた用土を好みます。
多肉植物やサボテンの培養土、または赤玉土に軽石や鹿沼土を加えたものがおすすめです。
日当たり
パキポディウム・グラキリスは日光が大好きな植物ですが、梅雨時期の置き場所や猛暑日の直射日光には注意が必要です。
梅雨
梅雨は雨の量や湿度の高さによって、グラキリスの管理が少しむずかしくなります。
過剰な雨水や湿度は根腐れの原因となるため、梅雨の間は風通しの良い軒下で管理しましょう。
夏
夏はグラキリスの成長期ですが、35度を超えるような猛暑日はやや遮光した場所に置いてあげましょう。
また、高温が続くと水の蒸発も早まるため、土の乾燥にも配慮することがポイントです。
冬
冬はグラキリスが休眠状態に近づき、成長が緩やかになります。
また、グラキリスは寒さに敏感なため、10度を下回るようになったら室内の日当たりの良い場所で管理するか、植物育成ライトをあてて光を補ってあげましょう。
温度
パキポディウム・グラキリスは暑さに強く、寒さに弱い植物です。
気温が10度を下回る場合はグラキリスの幹が凍る可能性があるため、室内で管理しましょう。
風
グラキリスは、とても風通しが良い環境で自生しています。
屋外においても風通しが良い場所で管理し、屋内ではサーキュレーターを併用して常に室内の空気が循環するようにしましょう。
ただし、エアコンの風を直接グラキリスにあてるのはNGです。
水やり
基本的に、パキポディウム・グラキリスは土がしっかり乾いてから3〜5日後に鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをするのがおすすめです。
しかし、グラキリスは幹に水分をたっぷりと蓄えているため、用土が乾く前に水を与えると根腐れを起こし、致命傷になるため注意が必要です。
※ 比較的乾燥に強い品種ですが、頻繁に水切れを起こすと成長スピードが遅くなることがあります。
梅雨
梅雨の時期は、雨水によって土が常に湿った状態にならないよう注意しましょう。
また、湿度が高くなると病害虫が発生するリスクも高まるため、雨除けができる風通しが良い場所で管理し、蒸れない環境をつくりましょう。
夏
夏は、早朝(4〜5時頃)もしくは夕方に水やりをしましょう。
日差しが強い昼間に水を与えると鉢の中が高温になり、根を痛める可能性があります。
秋
20度以上ある場合はまだ成長期といえますが、20度を下回るとグラキリスの成長は鈍化し、冬に向けた準備が始まります。
葉が赤く紅葉するまでは夏と同じ水やりで構いませんが、落葉または気温が10度近くなった場合は水やりの頻度を徐々に減らし、休眠期へと導いてあげましょう。
冬
グラキリスが完全に落葉すると、休眠状態になり成長が止まります。
完全に落葉したグラキリスは水分が株内から出て行くことがほぼ無くなるため、完全に断水するか、月に1回少量の水(1日で乾く程度)を株元に与えてあげましょう。
肥料
肥料は、ハイポネックスなど規定量を希釈した液体肥料を、成長期に月1〜2回与えればOKです。
なお、過剰な肥料は植物に負担をかける可能性があるため、秋以降は肥料を控え、植物の自然なリズムで休ませることが重要です。
病害虫
基本的に、グラキリスは風通しの良い環境で育てれば害虫がつきにくい品種ですが、梅雨などの蒸れやすい時期にカイガラムシがつくことがあります。
カイガラムシが発生した場合は、爪楊枝や歯ブラシで葉を傷つけないように速やかに取り除きましょう。
一方、斑点病の場合は斑点が現れた葉を取り除き、GFベンレート水和剤の希釈液を株元に散布してください。
植え替え
グラキリスは環境の変化に弱い植物なので、しっかり根が張るまでは植え替えは避けるのがベターです。
一方で前回の植え替えから3〜4年が経過している株や、根が鉢から溢れたり鉢が手狭になった場合は植え替えを検討しましょう。
植え替えの適期は3月後半〜5月で、水やりをやめて用土がしっかり乾燥した状態で行いましょう。
なお、グラキリスの根はもろく千切れやすいため、丁寧に扱うことがポイントです。(ただし、茶色く枯れた根は取ってもOKです。)
また、植え替え直後は水やりをせず、植え替えから2〜3日経過してから(水やりが必要であれば)水やりしましょう。
増やし方
グラキリスの増やし方は種から育てる方法と挿し木による方法がありますが、挿し木は難易度が高いため種から育てる方が簡単です。
種はネットショップやフリマアプリなどで購入できますが、グラキリスは「鮮度の高さ=発芽率の高さ」となるため、種を採取した時期を確認してから購入しましょう。
グラキリスの育て方の注意点|徒長させないコツも解説
パキポディウム・グラキリスは、日光にたっぷりあてて、常に風通しが良い環境でスピーディーに用土を乾かせることがポイントになります。
また、上記の「日光」「風通し」「用土の乾きの速さ」の3つのポイントを抑えることで、徒長のないぼってりとした魅力的な株へと育ちます。
梅雨や秋、冬など日照不足が気になる時期には植物育成ライトを使用してたっぷりと光をあて、室内ではサーキュレーターなどで風通しを良くして管理しましょう。
【まとめ】パキポディウム・グラキリスの育て方をよく読み、コツをおさえよう
今回は、パキポディウム・グラキリスの育て方を解説しました。
グラキリスは高い人気を背景に、育て方に関する情報収集と正確な管理方法が求められます。
また、値段が高い理由の一つに種から育てる時間と手間や成長速度が緩やかなこと、魅力的なボディへと育てる時間と手間などが挙げられます。
一方で、グラキリスは育て方のコツをおさえることでしっかりとした健康的な株へと育てることができます。
適切な管理のもとにグラキリスを健康に育ててみましょう。