花のある暮らし

【初心者にも簡単】ドライフラワーの作り方|シリカゲルやグリセリン法も紹介

【初心者にも簡単】ドライフラワーの作り方|失敗しない方法を紹介します

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「キレイなドライフラワーを作りたい」「初心者でも失敗しない作り方が知りたい」このようなご要望におこたえします。

今回ご紹介するドライフラワーの作り方は4つです。それぞれのメリット・デメリットを知り、最適な方法を選んでみましょう。



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ドライフラワーの作り方

ドライフラワーの作り方

ドライフラワーの作り方は、次の4つです。

それぞれ解説します。

① ハンギング法:逆さまにして吊るす方法

「ハンギング法」は、吊るして乾燥させる方法です。ドライフラワーの作り方として最も知られている方法で、基本的に1〜2週間ほどで完成します。

とはいえ、ミモザやスターチスなどは3〜4日、シャクヤクやトルコキキョウなどは10日以上で乾燥するため、花によって差はあります。

できる限り短時間で乾燥させることで、キレイなドライフラワーを作れます。

メリット
  • 茎をつけたまま自然な姿に近い形で残せる
  • 手間をかけずに簡単にドライフラワーが作れる
デメリット
  • 湿度に左右される
  • 花が変色しやすい

ハンギング法のやり方

  1. 花1〜2本を花を輪ゴムや麻ヒモなどでしばり、風通しが良く、日光が直接当たらない場所に逆さまにして吊るす
  2. 約1〜2週間でドライになる

花全体を乾かすことがポイントです。束のまま吊るさず、花を1〜2本ずつに分けて吊るしましょう。

扇風機で風を当てたり、浴室乾燥機などを使ってできる限り短時間で乾かすことがポイントです。

また、花瓶に生けていた場合は水に浸かっていた部分を切り落とし、余分な葉を取り除きましょう。

② ドライインウォーター法:少量の水に生けたまま乾燥させる方法

「ドライインウォーター法」は、花を少量の水に挿し、少しずつ蒸発させて花の水を抜く方法です。

メリット
  • とても簡単
  • 鑑賞しながらドライにできる
デメリット
  • 時間がかかる
  • 湿度に左右される
  • 首が垂れた形になりやすい

ドライインウォーター法のやり方

  1. 水を1〜5cmほど水を入れた花瓶に挿し、室内の風通しの良い場所に置く
  2. 水を加えず(水替えをせず)少しずつ水を蒸発させ、1〜2週間ほどで完成

花を逆さにせずにドライするため、アジサイやかすみ草など、丸い形やふんわり感を残したい花に向いています。

一方で、茎や枝が曲がりやすい植物はドライまでに首が曲がってしまうため、不向きです。

③ シリカゲル法:乾燥剤を使い一気に乾燥させる方法

「シリカゲル法」は、花をシリカゲル(乾燥剤)に埋めて乾燥させる方法です。

花びらが多く立体的な花にもおすすめの方法で、バラ・ビオラ・クリスウマスローズ・クレマチスなどの形をそのまま残せます。

手作りのアクセサリーやハーバリウムにもおすすめです。

メリット
  • 花の形をそのまま残せる
  • 生花の鮮やかな色が残りやすい
  • 花びらが多い花もドライにできる
デメリット
  • シリカゲルは繰り返し使えるが、コスパは△
  • 花を短くカットする必要があるため、花束やスワッグにしたい場合は不向き

シリカゲル法のやり方

  1. 花首の2cmほど下で茎をカットする
  2. タッパーやガラス瓶などの密閉容器に1cmほどシリカゲルを敷き詰め、その上に花を置く
  3. スプーンなどで花の上にシリカゲルを優しく振りかけ、花全体を完全に埋める
  4. 密閉容器のフタを閉め、そのまま1週間ほど置く

シリカゲル法のコツは、花びらがシリカゲルから飛び出ないようにすることです。

花びらが飛び出た状態で放置してしまうと、シリカゲルで埋もれていない箇所がシワになり、そのまま乾燥します。

どうしても飛び出てしまう場合は、シリカゲルを他の部分から少しつまみ、その部分だけ山になるようにすると良いですよ。

④ グリセリン法:グリセリン溶液を作ってドライにする方法

「グリセリン法」はグリセリン溶液を使ってドライにする方法です。

花にグリセリンを吸い上げさせる方法と、花をグリセリンに浸ける方法の2つがあります。

メリット
  • 生花の鮮やかな色を残せる
  • 花のボリュームを落とさない
  • 葉や木の実がついた枝、グリーンなどもドライできる
デメリット
  • 少し手間がかかる
  • 古い花だと失敗することがある

グリセリン法のやり方

(1)【花】グリセリンを吸い上げさせてドライにする方法

  1. グリセリンと熱湯を1:3の割合で溶液を作り、冷ます。
  2. 冷ました溶液に花を挿して冷蔵庫などの冷暗所で保管
  3. 約1週間〜10日後、葉や花びらの表面にグリセリン溶液が染み出てきたら完成

(2)【葉・木の実】グリセリンに浸けてドライにする方法

  1. グリセリンと熱湯を1:3の割合で溶液を作り、葉や実などを浸す
  2. ラップなどでフタをし、1週間ほどで取り出し、液を拭き取る

グリセリン法は、咲きはじめの花(元気な花)を使うと溶液が全体によく行き渡ります。

また、溶液を吸い上げやすいように茎に切り込みを入れてもOKです。

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ドライフラワーにおすすめの花・グリーン

ドライフラワーにおすすめの花・グリーン

ドライフラワーにしやすい花は、水分が少なくて変色しにくい次のような花(グリーン)がおすすめです。

  • バラ
  • ビオラ
  • ミモザ
  • ケイトウ
  • アジサイ
  • ユーカリ
  • ラベンダー
  • カスミソウ
  • スターチス
  • 花かんざし
  • スモークツリー
  • パンパスグラス
  • コットンフラワー
  • 千日紅(センニチコウ)

上記の花は生花のままのキレイな色が残りやすい点も、おすすめポイントです。季節感がある生花も、ドライフラワーにすることで長く楽しめます。

ドライフラワーに向かない花

ドライフラワーに向かない花

ドライフラワーに向かない花は、水分が多い・花びらが薄い次のような花です。

  • 椿
  • ユリ
  • ひまわり
  • 多肉植物
  • ワスレナグサ
  • チューリップ
  • オオイヌノフグリ

特に小さな花は乾燥させることでさらに小さくなり、目立たなくなるため注意しましょう。

また、水分が多い花は乾燥に時間がかかり花の色が変色しやすいため、ドライフラワーには向きません。

どうしても上記の花をドライフラワーにしたい場合は、シリカゲル方で一気に水分を抜きましょう。

難易度は高めですが、ドライフラワー作りに慣れてきたらチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。



ドライフラワーを作るおすすめの場所

ドライフラワーを作るおすすめの場所

自宅でドライフラワーを作るおすすめの場所は、リビングの次のような条件がそろった場所です。

▼ドライフラワーを作る最適な条件

  • 直射日光が当たらない
  • 湿度が高くない
  • 風通しが良い

上記のような場所は生花からドライフラワーになる過程を楽しめるだけでなく、条件がそろうほどキレイなドライフラワーが完成します。

一方で、ドライフラワーを作るのに向かない場所は湿度が高いキッチンやバスルーム、トイレなどです。

湿度が高いと乾燥が進まないだけでなく、カビが生えることもあるため注意しましょう。

【長持ちする】ドライフラワーを飾るおすすめの場所

【長持ちする】ドライフラワーを飾るおすすめの場所

ドライフラワーを飾るおすすめの場所は、風邪通しが良く、ジメジメしていない場所です。

しかし、梅雨時期はどうしても湿気が多いため変色する場合があります。雨が続く時期は乾燥剤を入れた衣装ケースなどに入れて保管すると、湿気によるダメージを軽減できますよ。

また、こまめにホコリを落とすことも長持ちさせるポイントです。

ドライフラワーのおしゃれな飾り方

ドライフラワーのおしゃれな飾り方

ドライフラワーの飾り方というと「吊るして飾る方法」が一般的ですが、ドライフラワーをおしゃれに飾る方法は他にも次の方法があります。

  • 壁に掛ける
  • ボトルに入れる
  • ハーバリウムにする
  • 束ねてスワッグにする
  • コップや一輪挿しに挿す

それぞれ解説します。

壁に掛ける

麻ヒモや革ヒモに木製のクリップを使ってドライフラワーを吊るすことで、簡単にドライフラワーのガーランド(インテリア)が完成です。

茎の長さを切り揃えたり、最後にリボンで結ぶなどするとさらに見栄えが良くなります。

また、画廟などで持ち手部分をひっ掛けてもOKです。リビングやキッチンなどに飾ると、空間がぐっとおしゃれになりますよ。

ボトルに入れる

フタ付きのクリアなボトルにドライフラワーを入れることで、さまざまな角度から楽しめるボトルアレンジになります。

コルクのフタ付きのボトルやアンティーク風なボトルに入れて飾るのもおしゃれですね。ボトルに入れることで持ち運びができるため、プレゼントとしても最適です。

ハーバリウムにする

ドライフラワーをハーバリウムにして飾るのもおしゃれです。最近ではハーバリウムの材料は百均でも揃えることができますし、プレゼントとしてもおすすめです。

束ねてスワッグにする

ドライフラワーを花束のようにして飾りたい場合は、スワッグのように束ねて壁にかけたり吊るして飾りましょう。

お気に入りのリボンや麻ヒモなどで束ねたり、リネンの布を巻いたり、英字の新聞紙で包むとさらにおしゃれになります。

花瓶やコップ、一輪挿しに挿す

生花と同じように花瓶に挿して飾るのもおしゃれです。ドライフラワーは生花より落ち着いた色味になるため、ガラス製や白い陶器の花瓶との相性がとても良いです。

ドライフラワーが1本だけの場合はコップや一輪挿しに挿すことで、食卓やデスクの上、窓際などの小さなスペースにも飾れます。

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ドライフラワーの作り方に関するQ&A

ドライフラワーの作り方に関するQ&A

ここからは、ドライフラワーの作り方に関するQ&Aをお答えします。

質問①「生花をドライフラワーにする最適なタイミングはいつですか?」

【答え】  生花をドライフラワーにするタイミングは「ツボミが完全に開いた日」です。ツボミの状態では水分が抜けにくく、乾燥に時間がかかるため変色しやすくなります。

また、お花を十分に楽しんだ後にドライフラワーにすると変色してしまうため、お花屋さんで開花直前の花を購入し、自宅でしっかり水揚げして開花させ、元気な状態にした後にできるだけ早く乾かしてドライフラワーにしましょう。

ドライフラワーをキレイに作るコツは「お花が悪くなっていくスピードに負けないよう、短時間で水分を抜くこと」です。

風を当てたり、エアコンの前に吊るす、衣類用の乾燥機を使って早く乾かすことでキレイに仕上がります。

質問②「ドライフラワーは、どのくらいの期間楽しめますか?」

【答え】  花によって楽しめる期間は異なりますが、空気に触れる状態であれば約半年〜1年ほど楽しめます。

シリカゲル法で作成し、密封された容器に入れたものであれば数年以上楽しめます。

質問③「花束ブーケをそのまま吊るしてドライフラワーにしても良いですか?」

【答え】  花束ブーケのままドライフラワーにするのはNGです。花を束ねた状態では乾燥しにくく、乾燥後にほどくとバラバラと崩れてしまいます。

手間でも一度バラしてドライフラワーにし、完成後に束ね直してスワッグにしましょう。



まとめ:ドライフラワーの作り方は4種類|確認しながらトライしよう

まとめ:ドライフラワーの作り方は4種類|確認しながらトライしよう

今回は、下記4つのドライフラワーの作り方をご紹介しました。

  1. ハンギング法
  2. ドライインウォーター法
  3. シリカゲル法
  4. グリセリン法

それぞれのメリットとデメリットをはじめ、ドライフラワーに向いている花、向かない花なども確認し、キレイなドライフラワーを作ってみましょう。

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